シリカとの出会い③あれ?この子って…

そうこうしている内に8月1日、シリカに会う日がやって来た。
車を持っていない我が家へ実家の両親を召喚し、近くのショッピングセンター内にあるペットショップへ。

店員さんに話しかけ、いよいよご対面の瞬間。
…可愛い。
写真で見た時よりも少しだけしっかりした感じの2.5〜3頭身。
それでもまだまだふわふわの毛玉。
たどたどしい動きも含めてまだまだパピーなんだな、と感じる。
確かにめちゃくちゃ可愛かった。
が、いやこれ、普通に子犬に対する可愛さであって、これから一緒に暮らしていけるかというのとは別物だな、と思った。
ガラスケースの向こうにいる他の子犬や子猫に対するのと同じ感覚の「可愛い」
ゆるキャラとか小さい子に対するのと同じ感覚の「可愛い」
いわゆる一般的に「可愛い」ものに対する「可愛い」
シリカに対しても最初に感じた可愛いは、その程度だったと思う。
ただ、夫さんはそうではなかったみたいで、完全に一目惚れ。
デレデレして「絶対この子しかいない」という決意を持っていた。
まあ、反対はしないけど。
夫さんのこういうところはすごい、と思う。
ただひたすらに一点集中というか、愛情を全部向けられるところ。

店員さんに促され、シリカを初めて抱っこしてみる。
…おいこら、シャツのボタンをカジカジするんじゃない。
店長さんから飼うにあたっての注意点だの手続きだの説明されるので、一回夫さんへ。
おっかなびっくり抱っこする様子を目の端に捉えつつ、脳を疲労させて契約を結ぼうとしているとしか思えない店長さんの呪文を聞く。
だめだ。もう意識がぼんやりしてきた。
携帯ショップとペットショップの店員さんは睡眠外来で勤めたら絶対すごい手腕を発揮すると思う。
あくびを噛み殺し、懸命に目を開き、耳は呪文を聞き流していたが、不意にはっきりと聞こえてきた言葉があった。

「ポメラニアンの成犬の平均体重は2〜5キロです」

…?あれ、この子…もしかしてデカい?
確かにガラスケースの向こうにいる色々な子犬は、どの子も両手のひらに収まりそうなサイズだ。
でもシリカは手のひらに載せたら確実に落ちるサイズだ。
猫鍋みたいにそれなりの大きさの鍋に入れたらちょうどいいような…
生後2ヶ月ちょい、シリカの体重

2.5キロ

もう成犬だね☆

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